no, I'm just kidding (短歌49首)

2026-03-19 - Tags: tanka

ぼくが頑張って育てた朝顔が咲いているかもしれない運転

〈帰ったら電話するね〉とジェスチャーをした 〈三月も半ばになった〉

烏龍茶飲みすぎて眠れないとか、笑える話にとても似ている

筆算を教えてくれた先生に会えば不審者だと思われる

同じ靴下をたくさん買っとくといいと教えてくれた人にはありがとうを言ってない

きゅうりを食べると100万円当たるキャンペーンとかやってたらうれしい

コンビニを世界ではじめて建てたのはイタリアのコンビニール伯爵

「陶器」って名前でマッチングアプリやるとき下の名前が器

グレープフルーツが喋ったら「変なの」とか言いそうでやだな しかも英語で

湖が見えたら何も言わないこと。今は見えないかもしれないけれど。

愛知県から来ました、と言ったけど違うから気をつけた方がいい

段ボール箱の中にはどうしようもないほど昔の水着があった。

The doors on the right side will open って今から叫びます  行きますよ

「天国」と言ったらそれはもう 「たまごふりかけ」と言ってるようなものだよ

焼肉屋来るのは久しぶりだな 赤ちゃんが泣いているなあ ジュー

シュークリームをふたつ持ってる俳優が表紙になってる雑誌よろしく

櫻井しょうってゆっくり言ってみてほしい     ちがう、もっとゆっくり

〈リスを知る〉って回文っぽいなと思ったら全然ちがうって思ったぜ

採れたての林檎が打てるバッティングセンター 自信あるなら桃も

しまむらの店員を怒鳴りつけていた天ぷら 意外と明日葉

チャーリー・ブラウンが親知らずを抜く回

寒そうに立っている警官がいて、じっさい寒い。冗談じゃない。

もしバナナがバスに乗ったら、私だったら席譲っちゃうけどなー

偉人が出てくる漫画の絵の感じであなたを描いてみてもう飽きた

もういいよ ぼくたちはNON STYLEでした どうもありがとうございました

怪談師に憧れていた時期がありひとりでやってみるくらいには

ないけどさ、あったらクレヨンしんちゃんがおはようという目覚まし時計

体重計が家にないけど困らない、今日の晴れ間はその困らなさ

地下鉄が完全に地下かといえばそうではなくて どうなってるんだ

名探偵コナンと元太げんた、一方で小さな川に降っている雨

数字は嘘をつかないが嘘つきは数字を使う 57577

ものすごく散らかっている和菓子屋で踏んじゃったまんじゅうならば 3

エレベーターひとりでいるのでおどる きよし竜人25トゥエンティーファイブ 8階へ

ひまだからかもしれないんだけどって書いてつのって読ませた

水筒の中にコーラを入れておこう(もちろん黒い水筒で) よし

暴力のほうがいいなと呟いてお前は白でオセロに勝った

いまた」と言った友達は今来たし、帰る時にも友達は帰る

「雲丹あんま好きじゃないんだよね」「そっかー、じゃあ雲丹じゃなくてもいいよ」

もう会わないだろうなって思う、でも思うことって大事だから、ちゃんと思おう

写ルンですを買ってみたけどかなしいねこれで撮るんだと思うとよけいに

たまごふりかけつくったの、俺なんすよ 十年保存水? 俺じゃない

2DS 見たことがないような湖な気がして日曜日です

3年前撮った写真を見せながらそこにうつっている春の町

私しかいない小さな公園で話は変わるけど船を見た

淋しさのように水道料金を払えば水が使えるように

炊飯器から湯気が出てこれからもまじでよろしくおねがいします

ゆっくりでいいよと言おうとしたのにあしたから降る雨の草原

右肩にひらいた傘を乗せながら結んだ靴の紐たよりない

友達は少ないけれど水たまり踏まないと渡れない橋だから

no, I'm just kidding (短歌49首)