wondering (俳句46句)

2025-11-17 - Tags: haiku

わからないまま濡れている手紙かな

花束や言いたいことを書いている

未来もう思い出せない水と川

ほんとごめんねこころから泳げなくて

気がついて感情と同じ方法

てれぽーと、ぽーと、朝からすごい風

二人称絆創膏を貼ることも

君を見てわたしに返る睫毛かな

永遠は美術の時間これからも

できる限り夢に話し言葉をつかう

朝の冬見たこともない花白い

君に会うように会えない広い公園

想像の電話わたしゆるされなくていい

何枚も不在届がときどきふゆ

つぎはぎの汀ただしいぬいぐるみ

君の君反射光をおぼえている

砂丘は君ではないがその砂のてざわり

ではなくててざわりのするからだ

あたらしい気持ちが気のせいである

文体で君を結んで間違える

ふたしかなふねでふたしかめるこころ

予感ごと待合室を信じます

君ではないところが地図に描いてある

屋上や冬のはじめにいまもおもう

息継ぎに似ていることをしてはぐれる

わたしがねむるたびに模様する君

すい  生まれたいのかわからない

空港にかたちがあって世界中

そこにないものが見えない港かな

切実な空席がある夜行バス

物書きのこわれるときもていねいに

地上絵や君になれない代わりに目

録音の夜がぜんぶ聞こえるその長さ

ざらざらとさみしくはない林に木

だめかも、って笑うよふつうに大きな月

まなざしに過ぎない君をまなざしにしない

草原に伝わるような葉書を書く

朗読が続くよ伝わらないと思うけど

しかたない雨が降っててたましいかあ

水色と銀色おなじ目で見える

失うように君が波打ち際にいた

わすれつつきれいなみずをのんでいる

やわらかい月さみしくてうれしかったよ

橋ここでばいばい晴れながら

思い出と思えば水と川と海

簡単にできた満月おめでとう

wondering (俳句46句)